2009 年 4 月 4 日 土曜日
ボルネオ島、バトゥプティ村での野営を終え帰国。
頭の中の未知の領域を、たくさん使う旅だった。
木々に紐でハンモックをしばりつける。
漆黒の闇の中、動物たちの声を遠くに聞きながら眠る。
ブッシュを歩き、ヒルやファイヤーアンツと格闘しながら動物に出会う。
満天の星の下、ランタンひとつ持ってマンディー(水浴び)をする。
ワニが怖いから、ボートの上で。
スコールの下、ずぶ濡れになって、小船で川を下る。
熱帯雨林の濃厚な香りが雨に混ざり、全身を打つ。
日常生活ではとてつもなく便利なものが回りにあるから、人が持っているべき感覚や才能は、酷く鈍化している。
そんなことに気づいて、自分の弱さを再認識してみたり、今までこだわっていたモノがなんだかバカバカしく思えたり、興味のなかったものを愛おしく思えたり。
ボルネオの大自然は、心の中の何かを揺さぶるエモーショナルな旅に、私を導いてくれた。

