ボルネオ、キナバタンガン一帯に住む人たちは、オランスンガイ(川の民)と呼ばれる。 彼らのたくましいこと。 はるか遠くの天狗猿を見つけ、木の枝の合間にいるヘビを見分ける。 木の皮と枝で作ったフィッシュトラップでみごとに川蝦をしとめ、シンプルな釣り道具で魚を釣る。 泥沼のような川辺をビーチサンダル履きで、重たい荷物を背負って歩く。 ひ弱な自分に比べてなんて頼もしいのだろうと、じーっと凝視していたら、はにかんだような笑顔がかえってきて、ちょっと照れくさかった。